「バッグLESSON―プロが教えるテクニック」江面旨美より厚手帆布と牛革の手縫いのトートバッグ作りました
図書館で見つけた本で、シンプルなトートにひかれて革バッグ制作、初挑戦でした。と言ってもかれこれ12年前平成18年に作ったものなので、その当時のおぼろげな記憶を辿って覚書にしてみます。(ほぼ忘れているけど_φ( ̄ー ̄ ))
ちなみにこの写真は現在のものです。12年がっつり現役で使っている、というより、書類を入れる必要がある時だけに使っています。革底なので自立して11号帆布でもしっかり見えます。
帆布は端処理していないですね。。糸がほつれている。これ、さすがに端処理しとけばよかったかもしれません。(本の説明ではどうだったんだろう。。)初めは無骨で男前に見えていたんですが、12年も経つとほつれてきそうで心許ないな。
革の経年劣化がまたいい感じで割と気に入っています。
まずは資材調達。ハンズたかおか福岡店へ革を見に行きました。洋裁店とはまた違う雰囲気で革の匂いの広がる店内が新鮮でした。お店の方に相談しながら決めた結果、
- 最低限の道具
- 牛革一頭分茶色
- 子牛一頭分の黒革
- 白の蛇革の端切
を購入しました。(当時独身だったからか、買い方が豪快!)
一頭分購入したワケは
- 革の面積単位は1ds(一デシと読みます) 10cm×10cmで今回使う分を見積もりしてもらうと以外と高い。一頭分購入して小物なども作った方が生産的かつ合理的かも!と思ったから。
- 動物の背中部分、足部分など柔らかさが違い、それぞれの部位を生かしたモノが作れそうだったこと。
要はバッグ以外の小物なんかも作ってみたくなってしまったのです。制作した小物は後々で紹介させていただくとして。。値段はうろ覚えですが2頭で2万少し超えるくらいだったかと。
革工程(簡単に)
- 革を型紙通りに切る。コツ<カッターで何度も何度も力を入れず定規をあててなぞると直線は綺麗に切れます。
- 菱目打ちで等間隔になるように穴をあける。(蝋引き糸を縫う時に通すための穴です。)
- 革の裏側をヤスリで擦り、トコノールを塗る。(これを省くと傷むのが早かったり、使っているうちに毛羽立ってきたりします)
帆布もすべて手縫いだったので②の菱目打ちは帆布にもしました。
菱目打ちをしている最中は、外から見ればかなりあやしい感じです。藁人形でもやっているのじゃ?というくらい
木槌でトントントントン打っていく作業なので。
洋裁というより工作です。作れる分だけ作ろうと思い(無駄が嫌いだから)、型紙通りに切っていくとそれぞれこのトートが3個、同じ本からもうひとパターンのバッグが3個ぶんがとれました。合計6個が作れそう。6つも同じの作ってどうすんのよ。と自分でツッコミましたが、とにかく作って見たかったのです。にわか革職人になりました。とにかく手を止まるのがおしくて無我夢中で制作をしました。
まだ実家に住んでいたので実家の座敷2間を使って篭ってやりました。
時間がどれくらいかかったのかもうろ覚えですが昼夜かまわず三日間、篭ってやりました。制作の神様が降りてきていた感じです。
母親は、娘の奇行に恐怖を感じていました。だって当時32歳の働き盛りの独身女が籠ってトンカチやっているんですから仕方ありません。
その当時、勤めていた会社が突然不渡り2回だし、倒産となり、突然の解雇で時間ばぱっかり空いたのでした。会社員でほとんど制作する時間がなかったのでそれまでのフラストレーション爆発したのかもしれません。
その他沢山の小物を作りました。のちほどアップします。マウスパットも作りましたよ〜。紙やすりをかけてトコノールでなめしただけの簡単作りですがかなり気に入っております。
これで無駄なく革を使い切ったわけです!
・・・嘘です。その後、革の魅力にとりつかれ、今度は新たに別の白い革を購入し、革だけのバッグを作りたい意欲にかられ手をつけるものの、突然制作意欲が途切れてその革が今押入れの奥で眠り続けています。そのうち目を覚ます日がくるのでしょうか。( ´Д`)
本格的な革細工より、あっさりした作りがこの本の魅力だと思います。
ちなみに白い革でつくったバッグはこちら
手前のレゴが気になって分かりにくいですが、自己流で作った物なので、結局家で片付けする時や子供のおままごとなどに使われています。
本革なんですけどねー。。